リアルタイム性保証技術

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現在募集期間外です

科目名 リアルタイム性保証技術
開講日 [Zoom講義] 2024年12月7日(土曜日)
開講時間 [Zoom講義] 9時30分から17時00分 (9時00分開場,集合時刻9時15分)
受講申込期間 2024年10月1日(火曜日)~2024年11月21日(木曜日)
受講料 25,000円(税込)
enPiT-Pro Embの「名古屋大学車載組込みシステムコース」のコース受講料に含まれますので,同コースの履修者には請求しません.
定員(先着順) 40名
会場・留意事項 ・テキストは,受講者に事前に送付します.
・勤務先や自宅などから,Webで受講してください.
・Webでの講義配信に,Zoomを使用します.
・必要な機材は,PC,ヘッドセット,通信環境です.カメラは任意です.
詳しくは,こちらでご確認ください.
https://zoom.us/test でZoomの基本動作を確認できます.
・質疑応答やグループワーク(発表含め)等は,Zoomで実施します.
・修了テストは,Webテストや,問題のWeb配信とE-mailでの提出などで実施します.
・ネットワークトラブルにより受講ができなかった受講者には,後日に録画データを配信します.
・インターネット回線(モバイルルーター含む)は,通信容量制限や速度制限のない契約プランでご使用ください.制限を超えると画像が映らない,音声が途切れる等のトラブル発生の可能性があります.
講師 高田広章(名古屋大学)
講師は都合により変更する場合があります
講座概要 自動車や工作機械の制御システムなど,機械を制御する組込みシステムにおいては,与えられた時間要件を満たして動作することを保証すること(リアルタイム性保証)が求められます.

この講座では,このようなシステムにおけるリアルタイム性保証のための技術について,理論面と実践面の両面から解説します.特に,リアルタイムOSを用いて複数の処理を並行に実行している時に,各処理が時間制約を満たすことを検証するための理論体系であるリアルタイムスケジューリング理論について詳しく解説します.また,リアルタイムシステムの性能評価手法についても解説します.
実習機材 特になし
到達目標 リアルタイムスケジューリング理論とその適用方法,リアルタイムシステムの性能評価技術を理解し,開発現場において実践できるようになる
対象者 以下の1.-2.がOR条件で合致する方
1. 組込みリアルタイムシステム開発において,主に,設計,実装,テスト工程の業務担当者
2. リアルタイムスケジューリングやリアルタイム性保証技術に関して体系的に学びたい方
前提条件 組込みシステム開発とリアルタイムOSの基礎的な事項に関して理解していること
講義計画 1時限
・リアルタイムシステムとリアルタイム性保証
-リアルタイムシステムとは?
-リアルタイム性保証のアプローチ
-リアルタイムOS(RTOS)とは?
・リアルタイムシステムの性能指標と最悪実行時間解析の困難性
-リアルタイムシステムの性能指標
-最悪実行時間解析の困難性

2時限
・最悪実行時間解析
-タイミングスキーマによる解析
-最適化問題への帰着による解析
・リアルタイム処理の性能評価
・リアルタイムスケジューリング理論(1)
-Rate Monotonic Analysis

3時限
・リアルタイムスケジューリング理論(2)
-Critical Instant定理
-最適な優先度割付け
-プロセッサ使用率によるスケジュール可能性判定
-優先度逆転とその解決アプローチ

4時限
・リアルタイムスケジューリング理論(3)
-非周期タスクの扱い
-過負荷に対する対策とQoS制御
-リアルタイムスケジューリング理論
-適用事例
・アプリケーション統合のためのスケジューリング
評価方法 enPiT-Pro Embの「名古屋大学車載組込みシステムコース」履修者がこの科目を受講した場合の修了認定基準は,次のとおりです.
・理解度テスト60点以上
・全時間数を出席していること
これまでに受講された方々の声 RTOSを使用した業務をはじめたばかりだったため,不明瞭な部分がありながら進めていたが,設計のたしからしさ等を今日学んだことにつなげられそうだと感じました.
現在業務にてRTOSの開発に関わっているが,いままでアプリケーション寄りの開発をしていたため,OSや組込みの知識に乏しく,リアルタイムスケジューリングの知識について良い勉強になりました.
リアルタイム性保証技術について殆ど知らなかったが,今回の講義を受講することで,その方法や難しい点が分かり,(独学で勉強すると大変と思われる)保証の為の定理証明もポイントを押さえて紹介してもらうことで短い時間の中で基本的な方針を知ることができ,非常に良かった.
今まで経験上だけでやっていたので,理論体系を学ぶことができた.

*enPiT-Pro Embの講義について語っていただいた,受講者の声(インタビュー形式)はこちらから.
備考 お申込みや開講に関わる諸条件は,公開講座開講規約のページをご覧ください.